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Dr.キッシンジャーが示す「2007年の世界予測」
 毎年年頭に放映されるテレビ東京系番組「日高義樹がキッシンジャー博士に聞く、今年の世界予測」です。「今年、日本が核開発の準備を始めても私個人としては驚かない」には驚かされました。「日本の核保有を最も警戒しているのは米国」との認識が、わが国にあるからです。
 他方、ロシアについては「国家主義的な国に戻りつつある」と警戒的です。冷戦時代の名戦略家・「キッシンジャー国務長官」の面目躍如という気がしないでもない。 
因みに、昨年の「06年のキッシンジャー予測」を検証すると的中率は7割! これはさすがです。
さて、07年の的中率は?


1.核実験の後、金正日の命運はどうなるか?
 北朝鮮の核開発はうまくいっていない。
金正日は6ヵ国協議が成立したあと、自分がどうなるかということしか考えていない。北朝鮮が古い膨大な軍事力を使えば自滅するだけだ。


2.イラクの米軍はいつ引き上げるか?
 イラクで勝つということは、タリバンのような政府を作らせることだ。
米国は国内の宗派の代表、イランなど周辺の有力な国々と話し合う必要がある。
闘いを終えるためには、短期的だが、兵力を増強する必要がある。ブッシュ大統領は闘いを続けるべきである。


3.中国はなぜ、軍事力を強化しているのか?

 中国の核戦力はアジアでやりたいことをする為に、米国を牽制するのが目的だ。
2007年、台湾周辺は緊迫することはない。
中国は向こう10年、米国と対決しないことを決めている。


4.中国で全国的な暴動が起きるのか?
 胡錦濤はうまくやっているが、手に負えない問題に直面している。
国際的な問題になるほどの大騒動は起きないと思う。
中国は軍事力を使わずに政治的、経済的影響力を拡大するだろう。


5.ロシアはなぜ日本を敵視するのか?
 日本のサハリン天然ガス開発に反対しているのは、天然ガス、石油を国家政策に使おうとしているからだ。
プーチンはロシアを再び大国にしようとしており、エネルギー資源をそのために利用しようとしている。
ロシアは国家主義的な国に戻りつつある。


6.日本は核武装に向かう
 日本は核兵器とミサイルを開発するだろう。
日本は注意深く準備をはじめるだろう。これは私個人の意見で米政府の見解ではない。
日本の政治家が核武装について発言しはじめても私は驚かない。
2007年1月の講演録

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